特養2日目

昨夜はよく眠れた。トイレにも起きなかった。

 

昨日の今日なので、気になって母の様子を見に行った。食堂の横のテレビがある場所で、テレビを見るでもなく所在無げに座っていた。声を掛けたら「ああよかった、来てくれたの? ここに座ってろって言われたの」とのこと。部屋に連れて行ったら「外に行きたい」というので「きょうはひとりで来たから外には行けないよ」というとがっかりした様子。なので、気晴らしに車椅子に乗せて館内を見学して回った。玄関にはオープンの祝いだろう胡蝶蘭がきれいに並んでいた。「いくつあるか数えてみる?」というと「1.2.3.4....」と正解の8まで進んでさらに数え続け「13個ある」と答えた母。「そうだね、たくさんあるね」と答えて部屋に戻った。

「外に行って何か食べたいね」といわれたところで、持って行ったナボナを一つ出したら喜んで「これは美味しいねぇ」といくらか機嫌をよくしたが、食べ終わるとまた外に行きたいというので、再び館内をぐるぐる回った。先ほどの胡蝶蘭の前に行くと「あらぁきれいだねぇ」と初めて見たように驚いていた(^-^;

部屋に戻ってベッドに休ませると「あんたに世話かけてお金使わせて悪いねぇ」といつになく神妙。「順番だからいいのよ」と慰め、タイミングを見て帰ってきた。

いつもこれくらいおとなしいと助かるが、自分の状況に納得していない気持ちはわからないでもないので、どんな様子にも付き合っていくしかない。