母を連れて娘家族と不二家へ


恒例の「大晦日全員集合」をしなかったので、娘家族と不二家で合流してお茶を楽しんだ。暮れのうちに娘が「年明けにランチにしようか」と提案してくれたからだ。

ホームに母を迎えに行くと、エレベータの前で一人で立っていた。ちょうど昼食が終わって、職員さんが部屋へ連れて行ってくれる順番を待っているところだった。母に「こんにちは〜」と声をかけると、ああよかったという顔をして「ブルブルしてここに立っているのよ」と言うではないか。「お昼ご飯が終わったところでしょ?」と聞くと「お昼ご飯なんか食べてないよ」と(+_+)ガクッ
食べたことも忘れるし、なぜそこに立っているかもわからない。自分でエレベータに乗って部屋に戻ることもできない。たぶん職員さんに「ここで待っててくださいね」と言われたのだと思うが、直後にはどうして自分がそこに立っているかもわからなくなるのが現在の母だ。ブルブルしてというのは、寒く感じていたのか、なんだかわからなくて不安だったのか、たぶん両方だったのかもしれない。

ドライブに行こうねと促すと、いつものように「ああうれしい。だっていつもなーんにもしないでここでジーっとしてるだけなんだもの」と大喜びだ(^^♪
不二家で娘家族と合流し、にぎやかな子供たちとケーキセットなどを頼んで、正月の旅行や婿さんの実家の話などを聞いた。母にはプリンを頼んだが、食べ終わると、KEIGOのお子様メニューの中の揚げ物を指さして「あれ食べてみたい」というので一つもらい、小さくカットしてあげたら「おいしい」と喜んだ。前歯がなくなったので柔らかいものしか無理だろうと思ったが、小さくすれば食べられるようだ。食べられないだろうと周りが思うより、本人は食べたいのだろうし、喉につかえないように気を付けてあげれば、多少はいいのかなと思った。

ホームに母を送り届けての帰り道、連れ合いと、「今日、孫やひ孫とお茶したこともすぐ忘れちゃうんだろうね」と話し、寂しく思った。