トイレは部屋にある

一昨日行ったばかりだけれど、連れ合いが「行ってみようか」と言ってくれたので母のホームに様子を見に行った。気になっていた見守りのカメラを直してくれたかどうかを確認したかったからだ。下痢をしていたので診察してもらったかどうかも聞きたかった。

玄関を入るとすぐに施設長が歩み寄ってきて、確認したかった2点について説明してくれた。昨日の医者の診察で整腸薬を2週間分処方してくれたこと。室内のカメラも本日業者が来て直してくれたこと。それなら良かった。
母の部屋に入ると、母はコートを着て立っており「みんなが集まっているかもしれないので行ってみる」と部屋を出るつもりのようだった。「今見てきたけど誰もいなかったよ」と言うと「あら、そう」といささか不満の様子。連れ合いが「おふくろさん、ヒゲをそってやるよ」と持っていったヒゲそりを使って上手に剃ってくれた。真っ白いひげが数ミリほど伸びていて気になっていたからだ。女性でも結構伸びるんだなぁ(^^ゞ
母を車いすに乗せて部屋を出た時ケアマネさんに会えたので、少し話を聞いた。「こんなことを申し上げて申し訳ありませんが」と前置きがあって何事かと思ったら「トイレなんですが、部屋にあるのがわからない時がありまして、部屋を出て別の方の部屋に入ってトイレを済ませたことがありまして」という。なななんとショック!! さいわいその部屋の方から苦情がなかったので事なきを得たとのことだが。トイレを探して廊下を歩きまわるであろうことは考えていたが、他の人の部屋に入ってというかその部屋のトイレをトイレだと思って用を済ますことまでは考えていなかった。そんなことが何度もあったら、どうしよう。。。トイレットペーパーの問題についても話し合った。入所した時に用意した8ロールはすっかり使い切って無くなっていた。そのかわりそこから切り取ったペーパーをタンスの引き出しや洋服のポケットにどっさり溜め込んでいるのだ。新しいロールを用意したとしても同じことの繰り返しで、何よりももったいない。トイレットペーパーホルダーの横にかごを用意して、その中に溜め込んだペーパーを入れ「これを使ってね」ということにしたらどうだろうと提案したら、ケアマネさんも「いいかもしれませんね」と同意してくれた。

連れ合いと母は廊下で待っていたので、ケアマネさんとの話が終わってから1階の食堂や玄関ホールを散歩して回った。「ね、だれも居ないでしょ?」と納得させて部屋に戻りしばらく話をして、帰ると言うと「それじゃ私もトイレに入るからそこまで一緒に」と部屋を出ようとするので「トイレはそこにあるよ」と指さすと「あ、そうか、それじゃここで」とバイバイして分かれた。まだトイレの場所をしっかり認識できないんだなと悲しくなった。

トイレットペーパーの件を放っておくことはできないので、「ニトリ」に立ち寄って適当なカゴとS型フックを買い、ホームに戻った。部屋に入るとカーテンが閉められ電気が消えているのでどこに行ったのだろうと思ったら、トイレに入っていた(^^ゞ どういうわけ?と思ったけど聞かずに、トイレの手すりにカゴを取り付け、溜め込んだペーパーの塊をいくつか入れて「用を足したらこれを使ってね」と説明し、「じゃ、また来るからね、今日はこれで帰るね」と再びバイバイしてホームを出た。

車で待っていた連れ合いに「わかったかどうかわからない」と報告すると「考えてもしょうがないよ、考えてもわからないんだから」というので、分からないことを納得して帰路についた。アー、今日も疲れた。