病気が言わせていると思って我慢

主治医のT先生の話を伺いに11時に連れ合いと病院に行った。

病室のそばまで行くと母の声が聞こえた。

「痛い、痛い!!」「殺す気でしょ!」「私を憎んでいるんでしょ!」

たぶん点滴の針をさし替えているのだろうと想像する。それにしても言葉遣いが悪い。看護婦さんには申し訳ないと思う。

病室の前を通り過ぎてT先生の元へ。入院時に問題があった点は平常値に戻ったとのこと。この調子なら来週半ばには退院できるそうだ。良かった。

話し終えて母のところへ行くと、手にグローブをはめて拘束されていた。「これ外してくれない?」と言われたが仕方がない。おとなしく点滴を受けていられれば拘束の必要がないのだけど。

プリンを持って来たので食べるかと聞いたら食べるというので、背の部分を少し起こして食べさせた。途中から看護婦さんが来て「点滴が終わったから外しましょう」と手の拘束を解除してくれたので、プリンを自分で食べることができた。

一度病院を後にしてから、午後、書類のことで戻った時、見つからないといいなと思いながら病室の前を通ったら目が合ってしまった(^▽^;ので再び病室に入って少し話をした。

私「お昼ご飯食べた?」

母「食べないわよ。だって買いに行けないもの」

私「病院で食事が出たでしょ?」

母「そんな物ないわよ。私には何も出ない」

私「そんなことないはずだけどな」

母「私には無いの!!」

私「そう。もし食事が出たらしっかり食べてね。来週は退院できそうだからね」

母「退院したらもう自分で死ぬから」

私「そんなこと言わないでよ」

母「自分で死ぬんだからいいでしょ!! あんたは生きてればいい」

私「そうね、私は生きるわよ」

母「一生懸命頑張って働いてきたのに、みんなで私をいじめるんだから」

私「誰もいじめてなんかいないでしょ?」

 

冷たい顔で、眉間にしわを寄せて。病気が言わせていると思って我慢するしかないが、ほんとにホントに困ったものだ。

 

とにかく、来週もしくは再来週、退院できるらしい。