O夫人が施設入所

先週、O夫人が施設に入所したと息子さんから連絡が来たので面会に出かけた。場所はわが家から5分ほどのところ。ごく近い。

以前から入所すべきかどうか悩んでおられたが、ひとり暮らしであるし、買い物に出かけて家に戻れないということが何回かあったので、家族と相談の上決定したとのこと。短期記憶障害も出ていて自分でもだいぶ不安を抱えていたから。

道に迷うことは知っていたので、美容院に行くときは私と一緒に行動することにしていたし、自分でもひとりで遠出することは控えていたというのだが、ふと「あれを買ってこよう」と思い立った時に出てしまうのかもしれない。

面会に行ったらいつもより元気なくらいだったので安心した。私と一緒なら外出もOKというので施設の周りを散歩した。O夫人の家も近くて今までの生活圏内なのだが、周囲の景色が認識しにくいようで「いつも買い物をしていたコンビニですよ」「ここが大学ですよ」「この道を向こうに行くと自分の家ですよ」と説明しても、そこはわかるけど全体として把握できないという。

そうこうしているうちに「近いなら家まで行ってみたい」と言う。一瞬、数日前まで住んでいた自宅に行くことがいいかどうか不安だったが思い切って行ってみた。郵便物を見たり部屋を眺めたり、お母さんとご主人の仏壇にお参りなどして、施設に戻った。

自分の状況をよく知っているのでやむを得ないことだと認識していても、高齢者ばかりの施設での生活は悩ましいだろう。

美容院には今まで通り一緒に行ってほしいと息子さんからも言われているので、お付き合いしようと思う。施設への面会も足を運ぼうと思う。